2020年9月22日(祝・火)私たちの身近なケアを学ぶ~プチ勉強会@オンライン開催いたしました。
事務局の高安から9月のダブルケア勉強会の開催報告をお送りします!ご参加くださった方、応援してくださっている方、いつもありがとうございます。
9月の勉強会には「初めまして」の参加者の方々にもたくさんお越し頂きました。90分の限られた時間でしたが、明るくあたたかく、様々なお話をシェアしてくださり、私たちこそが勇気づけられる時間でした。ご参加くださった方に心から感謝しています。
今回のお話の中で特に私が印象に残ったことを思い出すと・・・
・私はケアラーだよ、とははっきり言えない方にもたくさんお越し頂きました。
今は育休中の方や、関心を持ってくれた男子学生も。
でも、今はケアラーではなくても、将来はケアラーになるかもしれない。
自分がケアラーではなくても、周りにケアラーがいるかもしれない。
さらには自分の子どもたち世代は、ますますケアが身近になって、自分のケアを担わせることにもなるかもしれない。
そんな風に考えると「自分には関係ない」ではなく、前向きな関心や知識を持つひとが地域や職場に増えてくれることこそが、何よりのエール・支援である様に感じました。
・親の介護を30年近く、もう高校生にもなるお子さんを育てながら続けてこられた、大先輩ダブルケアラーさんにもお越し頂きました。
彼女が言ってくださった「私たちはいつだって、精一杯のことをやっている!」という宣言は、とってもパワフルで、私たちが少しずつ持っている、いろんなことが悲しくなってしまいそうな気持ちを、吹き飛ばしてくださるようでした。そうだ!私たちは頑張っています!!!
・「認定されないけれど、もう始まっているケア」の話がたくさんありました。
要介護認定を受けるほどではないけれど、弱ってきた親のケアはそれなりにじわじわと負担になる。
わかりやすいケアではないかもしれないけれど、近しいひとを分担してみんなで支えている。
もっと大変なケアを頑張っている人がたくさんいるとしても、ケアが始まっている人はみんなケアラーです。
・重篤化する前に相談を、そう言われて向かった行政の相談窓口では「まずは頑張ってみてください」と言われて否定されたような気持ちになったというお話もありました。
困っていることを明確に伝えて、わかってもらうのは(しかも自分が疲れて切っている時になるほど)困難を伴います。また、周りには近い境遇の人がいなくて、話せる人がいないといったお声もありました。
同じダブルケアというテーマを持つ場で、同じ境遇の仲間の話を聞いたり、つらつら話をして「わかる〜」と言われて少し肩の力を抜けるような、そんな時間が少し助けになることもあるかもしれません。話すことで考えや気持ちが整理されることもあるかもしれません。良かったらいつでも話にきてください。
・自分が大事に思っている相手が、治療やケアを拒むことがあります。
特に、親が、診療やヘルパーさんが自宅に来ることを拒むことは多く、子どもにやって欲しいと言われたり、ほっといてくれと言われたりすることが私たちを苦しめます。でもこの「診療拒否」というのは認知症の初期症状でもあり、支援者にはよく知られた症状です。この段階から、地域や病院の窓口に相談に行っても大丈夫です。
・私たちは、もっと充分にケアをしたい、ケアをされたい気持ちがどこかにあるのかもしれません。
そこに例えば親の精神的な病気であったり、家の経済的事情であったり、何かしらブレーキをかけるもの、望んでも得られないものがあると、なんとも言えない悲しさや寂しさ、孤独感に襲われることがあります。でも「私たち自身にも、ケアが必要」です。できる人がもっと助け合える、関わりあえる社会でありたいね、という言葉を贈ってくださった方があり、本当にその通りだと思いました。私たちももっと、つながり合う社会を盛り上げていきたいです。
…うーん、本当はまだまだ、とっても印象深くまだ心に残っている言葉があるのですが、長くなるのでいったんこれくらいにします。(ここまで読んでくださっている方、ありがとうございます・・!!)
みなさんからのお話をまた次の支援につないでいきたいと改めて奮起する9月の勉強会でした。
ダブルケアかわさきは、川崎市内で定期的に「私たちの身近なケアを学ぶ〜ダブルケア勉強会」を開催しています。コロナ禍によりしばらくはオンライン形式で、ほぼ毎月22日前後に実施しています。次回は10月22日です。ご関心をお持ちくださった方は、ぜひお気軽にご参加ください。また、勉強会でなくても、何か悩まれていたり相談されたい方はいつでもお問い合わせフォームなどからご連絡くださいね!(事務局・高安)